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お口の中では、「むし歯になる要因」と「むし歯から守る要因」の2つのバランスが常にせめぎ合っています。
バランスが崩れて、「むし歯になる要因」が強くなると、むし歯になりやすくなっていきます。このバランスは、日頃の生活習慣も関わってきますので、患者さんによって異なります。
そのため、患者さんの現状を明確化するために、堀江歯科医院ではCAMBRA(キャンブラ)という予防法を取り入れました。
CAMBRAは予防歯科が発達するアメリカで生まれたむし歯予防法です。
アメリカに65校ある歯科大学で、40校がCAMBRAを教育プログラムとして導入している、信頼性の高いシステムです。
CAMBRA専用の検査方法で、むし歯にかかりやすくなっているのか、むし歯になりにくい状態なのかを判断、段階的に評価していきます。
う蝕発生リスクを分類してリスクに応じた奨励処置がプロトコル化されているため、システマティックなう蝕予防管理ができます。
科学的根拠に基づき合理性と効率を重視したシステムであるためわかりやすく取り組みやすいのが特徴です。
リスク評価後はリスク別奨励処置をベースにライフスタイルに合ったホームケアをご提案いたします。
いつまでもむし歯のない、きれいな歯でいるために、まずはCAMBRAで現状把握から始めていきましょう。
CAMBRAに基づいて治療計画を立て、最適な処置を実施した後は、むし歯予防としてパイオキュアーを活用したプロフェッショナルケアを実施してまいります。
通常、むし歯治療を終えた歯にはフッ素を塗布しますが、堀江歯科医院では、フッ素イオン導入法を用いてより効果的にフッ素を取り込んでいきます。
パイオキュアーを使用するとフッ素をイオン化(マイナス極性)させることができます。
同時に歯をプラス極性化させるため、プラスとマイナスの引き合う力が働きます。
そのため、通常より多くのフッ素を、歯の隅々にまでしっかりと取り込ませることができます。
患者さんの唾液を採取し、むし歯になる原因を探り、むし歯が発生するリスクを確認を行います。
現状把握し、むし歯を発生させないためのお口の環境をどう作るべきか、対策を立ててまいります。
むし歯のきっかけとなるミュータンス菌、むし歯の進行に関わるラクトバチルス菌の量を調べることができます。
唾液緩衝能とは、歯を溶かす酸を中和させる、唾液の働きのことです。
当院では唾液緩衝能のチェックが行えます。
また同時に唾液の分泌量を測ることもできます。
量が多い方が、むし歯になりにくい環境といえます。
※飲食後の歯垢のpH濃度の変化を表したものです。
通常時、口腔内は中性(pH6.8)ですが、食事をとると口腔内は酸性になります。pH5.4以下になると歯が溶けはじめると言われており、食事後、口腔内は酸で歯が溶けている状態になります。
唾液には口腔内を中性へと戻す働きがあり、溶けはじめた歯の表面を再石灰化する力も持ち合わせています。唾液の量が多い人ほど虫歯になりにくい環境といえます。
間食が多い場合や、甘いものを長時間飲食していると、緩衝能が働く前に酸が産生され、口腔内が酸性になっている状態が続くため、むし歯になりやすくなってしまいます。
むし歯や歯周病は発生や進行、再発を予防できる病気であるということが科学的に立証されております。健康な口腔内を保つためには、定期的な歯科医師による診察とお口のクリーニングが必要です。ご自身でも適確なケアをしていただくために、歯科衛生士による丁寧なブラッシング指導を行っています。まずはお気軽にお問い合わせください。
PMTCとは歯科医師、歯科衛生士が専門の機械を用いて歯をクリーニングすることです。歯垢やプラークはバイオフィルムと呼ばれ、歯の表面にヌルヌル、ネバネバした膜を作ります。この膜の中にはむし歯や歯周病の原因となる細菌が住み着いています。バイオフィルムは歯ブラシでは取り除けないほど強力な粘着力を持っています。PMTCを定期的に行うことによって強力なバイオフィルムを除去し、お口の中をむし歯、歯周病から守り健康的な口腔内を維持できます。
PMTCでは落とせない汚れだったり、清掃に時間がかかる場合、エアフローは早く効率よく着色汚れ(ステイン)を除去できます。特別な粒子をウォータースプレーで吹き付け歯周ポケットの中のバイオフィルム、プラーク、ステイン、早期歯石を除去します。
細かく柔らかいパウダーを吹き付けることで、優しく汚れやプラーク(歯垢)を除去します。歯周ポケットのある方や、歯ぐきが下がっている方、インプラントの方など、繊細なケアを行う必要のある場合でも活用でき、患者さんのお口の健康維持にお役立ちできます。
SRPとは麻酔をして歯科専門の器具を使い、歯の根っこに付着した歯垢や歯石を除去する治療です。歯周ポケット深くまで清潔にでき、歯の根の表面をツルツルに磨くことができるので、歯垢や歯石の再付着を防ぎます。
予防の基本は歯磨きです。きちんとした方法で毎日歯磨きを行うことが予防の第一歩になります。
当院ではスタッフが患者さんに合った歯ブラシのヘッドの大きさ・硬さ・磨き方などを丁寧に指導いたします。
フッ素を歯に塗ることで歯の歯質を強くし、むし歯を予防します。予防の一環として定期健診の際などに行っていきましょう。
フッ素は特に生えてきたばかりの歯や歯茎が下がって出てきてしまった歯根に塗るとより効果が高いといわれています。塗った直後は、30分ほど飲食やうがいは控えてください。また唾液はなるべく飲み込まず、吐き出すようにしましょう。